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習近平 自らの対台外交政策の第一歩か

2015年11月11日
習近平 自らの対台外交政策の第一歩か

【新唐人2015年11月11日付ニュース】

 

2015年11月7日、習近平がシンガポールで台湾大統領の馬英九と会談を行い、世界からの注目を集めている。アメリカ国務省は、「海峡両岸のリーダーの会談を歓迎し、両岸に尊厳と尊重を基に良好な関係を築き、緊張状態を緩和し、極東地域の安定に貢献してほしい。」と書面で声明を発表し、欧州連盟も「馬・習会談は期待される一歩であり、両岸の平和と持続発展を期待する。」と声明を発表した。

 

香港の『端傳媒』は、「中共は台湾との関係を処理するとき、いつも党と党の枠の中で限定されている。66年前の毛沢東と蒋介石の握手は、共産党と国民党との連携であると思われる。馬英九が2014年11月の地方選挙で国民党の惨敗責任を取り、国民党主席を辞任したため、今回の馬・習会談が中国主席と中華民国大統領との握手であり、両党と全く関係ないことは興味深いところ」と分析した。

 

時事評論家の夏小強氏は、「1995年、江沢民の時代に台湾1996年大統領選に影響を与えるため、中共が台湾に向けてミサイルを発射した。両岸は一触即発の状態に達していた。その後、中共の対台政策は政治的圧制、経済的誘惑、文化的浸透などの政策をとってきているが、今回の馬・習会談は政治的な圧制という今までの中共対台外交政策を習近平が廃棄し、自らの平等対話の外交政策を打ち出したといえる。習近平がトップに就任して以来、やってきたすべてのことは中共にとっては禁止されるべきことであり、今回の馬・習会談も同じで、習近平が中共の枠から飛び出して自らの道を歩んでいるではないかと考えられる。」とコメントした。

 

韓国の『朝鮮日報』は、「習近平のスピーチの中では『統一』という言葉は言及されておらず、その代わり、中華民族という言葉がよく使われた。これに対して、夏小強氏は、今回の馬・習会談で習近平は両党の合作と国家統一という中共がいつも用いた文言を捨てて中華民族復興の偉大な使命を両岸が共に担っていくという言い方をした。これは習近平が提出した中国の夢と一致するものである。」と論じた。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/11/10/a1234806.html (中国語)

(翻訳・編集/張陽)

 

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